茨城県南→那須の芦野温泉→鹿野湯→鷲の子山上神社→常磐高速守谷への旅
那須の温泉
芦野温泉
栃木県那須の芦野温泉は、知る人ぞ知る温泉です。
この温泉は、「杖をついて温泉に行った人が、杖を忘れて帰つた」という逸話で有名な温泉です。
芦野温泉は東北自動道をはさんで、那須岳や那須の温泉旅館群とは反対側にありますので、那須の温泉通でも案外知らない人が多いようです。
芦野温泉ホテルには、「内の湯」と「芦の湯」があります。「内の湯」は宿泊者は15時~23時まで利用できます。「芦の湯」日帰り入浴者も利用できます。宿泊者は6時から21時まで利用できます。
芦野温泉ホテルの温泉の「内の湯」は、水素の効用試験で高い評価を受けた湯のようです。
しかしながら、芦野温泉の醍醐味は、何といっても「芦の湯」だと思います。
「ツルの湯」「メラの湯」「露天風呂」と7種の薬草を使った「那美の湯」、10種の薬草を使った「那岐の湯」、薬草の蒸気風呂「霧吹きサウナ」があります。
出典 那須町観光ガイド 男性湯舟の風景です。
「ツルの湯」
「ツルの湯」は、NaHCO3というアルカリ性の成分を含んでおり、PH9.8ということです。このためお肌ツルツルを通り越してヌルヌルという感じです。手前が「ツルの湯」
「メラの湯」
「メラの湯」は、お肌に蓄積しやすいメラミンの作用を抑制する効用があるようです。加えて水素の効用が加わります。ご存じのように水素の元素サイズは現存する元素の中では一番小さく、水素分子は体のどこへでも入っていけます。このため肌への浸透力が強く、活性化すると、細胞を攻撃する悪玉活性酸素を中和し、無害化します。お肌の細胞が活性酸素の攻撃を避けることができれば、正常細胞として機能しますので、肌の状態は正常に保たれるわけです。
お肌の老化は、ある意味でお肌細胞の酸化が原因ですから、これを防ぐことができれば、お肌の老化を防げるわけです。「メラの湯」が女性に人気がるのはこの抗メラミンとお肌の細胞の抗酸化によるものです。理屈はともかく、お肌が直感的にこのことを感得しているのかもしれませんね。
奥が「メラの湯」
「那美の湯」
「那美の湯」は7種の生薬湯です。
生姜(しょうきょう)、蕃椒(ばんしょう)、陳皮(ちんぴ)、艾葉(がいよう)、甘草(かんぞう)、茴香(ういきょう)、惹(じゃく)の7種の生薬群が入っています。
さらに奥の建物に入り、手前が「那美の湯」
「那岐の湯」
「那岐の湯」は10種の生薬湯です。
生姜(しょうきょう)、蕃椒(ばんしょう)、陳皮(ちんぴ)、当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、黄柏(おうばく)、黄芩(おうごん)、桂皮(けいひ)、胡蘆巴(ころは)、山梔子(さんしし)の10種の生薬群が入っています。
奥の建物に入り、奥が「那美の湯」
「霧吹きサウナ」
「霧吹きサウナ」は、いわゆる蒸気サウナ(スチームサウナ)で、ミントの香りのする蒸し風呂です。蒸し風呂といっても、出てくる蒸気が精油入りで、血流を良くする、老廃物の蓄積を防止する、あるいは喉に作用して鎮咳効果、皮膚についた有害物質の殺菌など、様々な効能があるようです。
長年、喉がヤラヤラしていましたが、1回で、これが軟化したように感じましたので、4回も利用してしまいました。スチームサウナは「ツルの湯」の手前、入口の左横にあります。
「露天風呂」
露天風呂は写真の建物と奥の建物の間、左側にあります。
このように、芦野温泉は、湯質にこだわった湯治宿の雰囲気を残した温泉といえます。一度利用すると、繰り返し利用する人も多いようです。
通常那須温泉といいますと、福島に向かって高速道路の左側(芦野温泉は右側)、茶臼岳のふもとにありますが、こちらはの温泉群と比べると、料金は安く泊まれます。朝食のみの宿泊もあります。立ち寄りゆもありますが、休憩所もありますので数時間かけてゆっくり、何回か入ることをおすすめします。
馬頭温泉
芦野温泉から茨城県に向かっていくと、途中に馬頭温泉がありました。立ち寄りませんでしたが、家族的な温泉旅館が点在していました。ヌルヌルの湯のようですから、アルカリ性の湯なのかもしれません。
鹿の湯
出典温泉特集
茶臼岳のふもとにあり、茶臼岳に向かって車を走らせると左に温泉神社がありますが、反対側の右側に無料駐車場がありますので、ここに車を止めて、先端の階段から降りていき橋を渡った左側にあります。入浴料は2,022年11月には500円でした。
硫黄のにおいがする、真っ白ではありませんが白濁の温泉です。
ヒノキ浴槽が8つあり、それぞれが温度が違います。手前から奥に行くにしたがって熱くなっています。湯守さんが温度を厳格に守っておられます。いつ行っても多くの人が入浴されています。熱い温度に自信のある方は最高温度に挑戦してみることをお勧めします。
温泉通の方はご存じだと思いますが、温泉好きで、まだ利用されていない方は、ぜひ利用してみてください。
茨城県と栃木県の県境にある「鷲の子神社」別名「ふくろう神社」
神社の石段の真ん中で栃木県と茨城県が分かれています。左側が栃木県、右側が茨城県です。階段を登りながら、栃木県と茨城県を行ったり来たりできます。
憶測ですが、おそらく神社の歴史からいって、神社のほうが古るそうえすから、廃藩置県の線引きでそうなったのかもしれません。
神社は、大同2年(807)とされています。大蔵坊宝珠上人が四国の阿波国(徳島県)の紙漉きの技術をもちかえり、守護神である天日鷲命(あめのひわしのみこと)を勧請し、鷲子山に社殿を建立したといわれます。
別名「ふくろう神社」としても有名で、多くのパワースポットがあります。
フクロウは当神社の大神様のお使いとされていて、福を招く神社として多くの信仰を集めてきました。
アクセスは、はっきり言ってよくありません。車で行くしかありません。茨城県側から登り、栃木県側からおりる1本道です。道は車が1台通るくらいの狭い道で、上り5km、下り5kmといったところです。すれ違うために対向車除けスペースが設けられていますが、茨城県側から登り、栃木県側に降りるのがエチケットのようです。大型車は通行できません。駐車場は神社近くに散在しており、合計50台くらいは駐車できると思います。