ながらトレーニング
理想的なダイエットとは、「過度な食事制限をせず、筋肉をつけて代謝を上げながら、ゆるやかに体重を落としていくこと」。
そのためのカギは、日常生活の中でできる“ながらトレーニング”にあります。
基本的な体重の増減の仕組み
体重の変化は、以下のシンプルなエネルギーバランスの関係で決まります。
- 太る:総摂取カロリー > 総代謝量
- 痩せる:総摂取カロリー < 総代謝量
- 維持:総摂取カロリー = 総代謝量
ここで重要なのが、代謝の中でも特に大きな割合を占める基礎代謝です。
基礎代謝を上げるには、「筋肉をつける」ことが最も効果的です。
筋肉は70代でも成長する
「年齢的に筋肉はつかない」と思っていませんか?
実は、筋肉は70代からでもしっかりと成長することが分かっています。
だからこそ、無理なく・楽しく・継続できる「ながらトレーニング」が理想なのです。
ながらトレーニングこそ、最も簡単なダイエット法
ジムに通わなくても、わざわざ構えなくても大丈夫。
日常の動作に“ちょっとした運動”をプラスするだけで、立派なトレーニングになります。
筋肉がつきやすい部位から鍛えよう
- 太もも
- お尻
- 腹部
- 腕
これらの筋肉はエネルギー消費量が多いため、筋肉をつければ代謝が上がり、自然と痩せやすくなります。
無理な食事制限よりも「筋肉作り」で代謝アップ
過度な食事制限で体重が落ちても、筋肉まで減ってしまっては本末転倒。
「ガリガリで不健康に見える」「疲れやすい」など、逆効果になる場合もあります。
特に脂肪太りの方が急激なダイエットを行うと、皮膚が垂れ下がってしまうケースも少なくありません。
これは、筋肉で支えられていない皮膚が、脂肪の減少により急激に余ってしまうからです。
皮膚の収縮力は年齢と共に低下する
皮膚には自然な収縮力がありますが、高齢になるとそのスピードや力は落ちてきます。
だからこそ、脂肪を筋肉に入れ替えるような形で、ゆっくりと代謝を高めていくのが理想です。
急がず、確実に筋肉を増やすことが大切
とにかく大事なのは、「急がないこと」。
太ももやお尻は、筋肉がつきやすい部位なので、ながら運動で十分効果を得ることができます。
続けやすい「ながら運動」例
- 椅子に座る前にスクワット10回
- テレビを見ながらスクワット10回
「一日何回やる」よりも、「〇〇の前に必ずやる」と決める方が長続きします。
睡眠前のスクワットで質の良い睡眠にも効果
余談ですが、私の場合、寝る直前まで仕事や勉強をすると、頭が冴えてなかなか寝付けません。
そんなとき、寝る前にスクワットを数回行って、“第二の心臓”であるふくらはぎを動かすと、血流が良くなりリラックスできます。
結果として、睡眠の質も高まり、体の回復も促されるので一石二鳥です。
まとめ|まずは太ももから、ゆっくりスタート
筋肉を育てながら代謝を上げる「ながらトレーニング」は、高齢でも安全に・確実にダイエットができる方法です。
特に太ももに筋肉がつくと、基礎代謝が大きく上がります。
ダイエットは“急がないこと”が最大の近道。今日から、できるところから、ゆっくり始めてみましょう。
次回は、具体的な「ながら運動メニュー」や、習慣化のコツをご紹介します。
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