企業内エンジニアと比べたフリーランスの3つのハンデ その克服法
ITフリーランスは社員と比べると3つのハンデがある ハンデ克服法
フリーランスエンジニアは、企業内エンジニアと比べると、働き方が自由で、働けば働くほど収入が増えるというアドバンテージはありますが、仕事の確保、スキルアップ、生涯設計等のすべてをを自分でやらなければならないというハンデもあります。
① ITフリーランスは自分で仕事を確保しなければならないというハンデがあります、今ITフリーランス専門エーゼントの利用が増えている
フリーランスとして生計を立てるうえで、「仕事の確保」、とりわけ「いい仕事の確保」は最重要課題です。
仕事の確保は、その時々の仕事の需要と供給に左右されます。仕事の需要と供給は景気の良し悪しに左右されます。
さらに仕事の確保は、エンジニアとしての力量にも左右されます。
景気が良くて仕事の供給が多いと、人手不足となり、少々技術的力量が不足していても、確保しやすくなります。反対に景気が悪くなり、仕事の供給が減ってくると、人あまり状態となり、技術的力量があっても仕事の確保は難しくなります。
企業はどうしても企業内エンジニアの稼働を優先させますので、フリーランスエンジニアの出番は少なくなります。
それでも、職種によっては企業内に技術者がいない、あるいは不足しているという場合もあります。こういう場合は不況期といえどもフリーランスに依頼することになります。
メインとする技術職種以外にも希少価値のある技術、特異な技術を常に、いくつか持っていれば、仕事を確保しやすくなります。
ITフリーランス仕事の確保法
プロのフリーランスは、既に得意先を持っているケースが大半だと思いますが、その得意先が自分を正当に評価してくれ、それに見合った待遇をしてくれているかどうかをチェックしておく必要があります。
といいますのは、継続して仕事をやっていればいるほど、その組織メンバーと親しくなればなるほど、スキルが確実にアップしているにもかかわらず、待遇の改善、単価アップを言い出せなでいる人たちがいます。交渉しずらくなり、その結果、据え置かれているケースが多いようです。本来フリーランスはプロですから、価格交渉をして当たり前なのに、日本人の伝統文化や道徳の中で育った私たちには欧米諸国人ほど自分の権利を前面に出して主張しません、甘んじて受けてしまう心があります。
特に技術志向の強い人ほど、言い出せない傾向にあります。お客様が自主的にアップしてくれるのをじっと待っという「待ちの姿勢」ている人が多いと思います。そのJOBに予算が少ないときなど、内部の事情が分かるだけに、さらに言い出せなくなり、我慢してしまいがちです。
ところが我慢していながら、心のどこかに、「正当に評価されていない」という不満な気持ちもありますので、常に自分の心の中での葛藤は、中々おさまらないと思います。
この心情はよくわかります。でも、プロのフリーランスとして生活していく以上、スキルがアップしたら、やはり単価をアップしてもらうのが自然の流れだと思います。やはり正当に評価してもらっているという気持ちにならなければ、スッキリして仕事に全力投球できないのではないかと思うのです。
スキルアップ、キャリアアップしているが、どうしても単価アップできない場合
どうしても単価アップできなくて、不当に評価が低いと思う場合は、他に方法がないわけではありません。一番良い方法は、ズバリ他のお客様がどうゆう評価をしてくれるか聞いてみることです。
「他の客様なんて知らないよ、簡単に言わないでよ」といわれるかもしれませんが、その点はご心配いりません。「フリーランスエンジニア専門の求人エージェント」があります。こちらに登録すれば、案件の紹介をしてもらうことができます。プロのフリーランス専門のエージェントですから、どの程度のスキルがあればこれくらいの単価が妥当といった相場感を持っています。
また、この客先だと、こうゆう能力の人を欲しがっているから、これくらいまでなら出してくれるかもしれない、といった客先事情もよく知っています。
それに第三者としてビジネスライクに価格交渉してくれますので、ご自分の評価がわかると思います。
でもスキルに単価の尺度がついているわけではありませんので、絶対価値で自分を評価する、あるいは評価してもらうというのは難しいのかもしれませんが、その会社でのその職種の需要度と、その会社内で働く同等者との比較で決まる場合が多いと思います。
提示された単価が安ければ辞退し、もっと他を探してもらうか、現在のところを継続すればいいわけです。単価アップするようであれば前に進んでみるか、あるいはもう少し現在のところで我慢するか、そこは全体を考えながら判断すればいいのだと思います。ただ、いずれを選ぶにしろ、どちらかには迷惑をかけるわけですから、いい加減な気持ちでやることだけは慎んだほうがいいと思います。
今の職場を離れる場合の注意
職場を去るときの常識として、昔から「飛ぶ鳥跡を濁さず」という言葉があるとおりますように、今の職場を離れる場合に「恩を仇で返さない」ということが大事です。仕事の途中で抜けるよりも、そのJOBが終わるタイミングを狙うべきだと思います。新しい客先の都合もあり、どうしても途中で抜けざるを得ない場合、後に混乱を残さないためには、放りださずに、しっかり引き継ぎを完了させることが大事です。
おそらく、それを中途半端にやると、後々まで気持ちの中で後悔することになると思います。「あいつはが放りだしたので大変なめにあった」という話が次の職場まで聞こえてこないともかぎりませんので、今までの恩に感謝し、誠意をもってやるべきだとだと思います。
将来、スキルアップを重ねていき、プロのフリーランスとして、業界で名前が通るようになった時、後ろ指をさされることが無いよう気を付けたいものです。
これらのエージェントは、得意先を持っていないフリーランスエンジニアでも利用できます。多くの案件を抱えていて、優秀な人材を探していますので、登録すれば、コンタクトしてくれるはずです。あなたが希望する条件の案件を紹介し、客先とも単価交渉をしてくれるはずです。手元に気に入った案件が無ければ、多くの顧客を抱えていますので、営業をして新規案件を掘り起こしてくれるはずです。優秀な人材、やる気のある人材であればあるほど、エージェントも熱心に取り組んでくれるはずです。
自前でお客を確保できてない人、ご自分の実力を再評価したい人にとっては、顧客獲得のための、内容の良い仕事を確保するための一つの手法だと思います。
フリーランスエンジニアの信頼度アップ
フリーランスエンジニアの仕事の確保を左右するものがもう一つあります。それは顧客の担当部署にどれだけ技術的、人間的信頼度をもって食い込んでいるかです。技術的に信頼されてる人、人間的に信頼されている人で、「その人がいなくなれば部署の損失だ」と思われるような人は、企業もなかなか手放そうとはしません。仕事が切れそうになると、次の仕事を確保してくれます。
顧客の信頼度の高いフリーランスは、技術力があり、コミュニケーション力がり、チームに溶け込んでいて、自分のしっかりした考え方を持っているにもかかわらず、相手の意見も十分に聞き、固執することがない、このような人間的魅力を持っていれば、魅力のない人に比べて仕事の継続性は高いと思います。
このように、フリーランスの仕事の確保は、景気に左右され、技術的力量に左右され、顧客からの信頼度に左右されるのだと思います。
② ITフリーランスはスキルアップしなければ収入アップできにくいというハンデがある 如何にしてスキルアップするか
次に重要なことは、スキルアップです。フリーランスエンジニアの場合、会社がスキルアップしてくれることはありませんので、自分でやることになります。
現在の仕事をこなしながら、そこに出てくる技術をきっちりと自分のものにしていく努力が大切です。分からなければネットや技術書で徹底的に調べていきます。実務をこなしながらスキルアップしていく上で大事なことは、上流側の図書の体型、設計の仕方、プロジェクトの体型、組織、組織の動かし方にも注意を払い、いいものがあれば資料化していくということです。いずれ将来、スキルアップしていく方向としては、上流側に登っていくか、横に広げていくかのいずれかだからです。その時参考にできる資料をどのくらい持っているかで、仕事の能率が変わってくるからです。このようにして日常の仕事をこなしながら、日々能力アップしていくという方法がありますきます 。
これと合わせてやるべきことは、技術講習会や専門講座を受講すること、技術資格を取って行くことでスキルアップしていきます。メインスキルを強化する方法とその周辺のサブ技術スキルを強化する方法とでは自ずと違った方法になります。
いずれにしろ、常にスキルアップをしていくと言う強い意志があれば、潜在意識にそれを叩き込んでおけば、スキルアップする方法はその都度浮かんでくるはずです。日々、この浮かんだ方法をきっちりとやりとげていけば、自分のスキルは必ずアップしていくはずです。
日進月歩の技術の進歩の中では、エンジニアは、その中でも特に IT エンジニアは、スキルアップは宿命づけられています。新しい技術でも数年で陳腐化してしまう可能性は高く、常に技術の新しい方向を見ておく必要があります。
企業内エンジニアの場合、どういうスキルをアップしていくか、次の新しい技術はどういうものか、どういったことを勉強しなければならないかを会社が計画してくれます。
フリーランスの場合は、これらを全て自分でやっていく必要があるわけです。自分の技術が陳腐化してしまうと、仕事の確保は難しくなります。仕事を確保して行くには、常に新しい技術、新しいスキルを身につけていく必要があるわけです。
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※2019年5月現在 すべて世界全体での数
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③ フリーランスは保険類・老後の備えの全額負担というハンデがある、生涯設計での補完の仕方
次に考えておかなければいけないのは、生涯設計です。
フリーランスエンジニアにとって、生涯設計はすべて自分で計画し実行していかなければなりません。
フリーランスは企業内エンジニアと福利厚生面でこれだけのハンデがある
企業内エンジニアは厚生年金とフリーランスは国民年金
公的年金保険には「国民年金保険」「厚生年金保険」「共済年金保険」があります。「共済年金保険」はここでは省きます。
◆「国民年金保険」は、日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人に加入義務があり、フリーランスの場合この保険に加入することになります。「国民年金」が受け取れます。
保険料は全額フリーランスの負担となります。
◆「厚生年金保険」は、厚生年金保険の適用を受ける会社に勤務する全ての人に加入義務があります。会社員はこの保険に加入することになります。
会社員は厚生年金保険に加入しますので、国民年金の給付である「基礎年金」に加えて、「厚生年金」を受けることができます。
保険料は、雇用主との折半となります。
受領する年金は、会社員は「国民年金(基礎年金)」+「厚生年金」ですが、フリーランスの場合「国民年金(基礎年金)」のみですから、会社員に比べて、受け取る額はかなり少なく、これだけで生活することは難しいと思われます。
別途、「国民年金基金」や「個人年金保険」、あるいは貯蓄等で補完する必要があると思います。
国民年金基金は加入は任意ですが、「自営業者が対象の公的年金制度」です。自営業者でなくても、フリーターやフリーランスなど国民年金の第1号被保険者の方が対象者となります。
健康保険
会社員の場合は「健康保険」に加入しますが、フリーランスの場合は「国民健康保険」へ加入することになります。
「健康保険」と「国民健康保険」の違いは、「健康保険」では会社と従業員(加入者)で保険料を折半しますが、「国民健康保険」では加入者(個人事業主)の全額負担となります。
雇用保険
雇用保険は、失業した場合に失業給付金や求職支援などを受けることができる社会保険です。保険料は全額企業側負担となります。
フリーランスの場合、雇用保険には入れません。
介護保険
介護保険制度は、介護を必要とする高齢者を社会全体で支えるための制度です。被保険者は、「65歳以上の者」「40~64歳の医療保険加入者」に分けられています。
「65歳以上の者」は、原因を問わず要支援・要介護状態となったときに介護保険サービスが受けられます。
「40~64歳の者」は、末期がんや関節リウマチ等、老化による病気が原因で要支援・要介護状態になった場合に、介護保険サービスが受けられます。
介護認定の対象者は、市区町村が定める認定レベルの人で、そのレベルに応じてさまざまな介護サービスが受けられます。
保険料は、40~65歳:健康保険の一部として納め 65歳以上は介護保険料として納めます。
フリーランスには退職金はありません
企業のエンジニアの場合、多いか少ないかは別として、退職金があります。これに対してフリーランスの場合は退職金はありません。
ITフリーランスエンジニアその他の対策
怪我や病気で働けなくなった時の対策
フリーランスにとって、病気や怪我で働けなくなった時にどうすればいいかという問題があります。企業内エンジニアであれば、有給休暇を消化するのか、病欠にするとか、収入が全く途絶えることはありません。これに対してフリーランスの場合は、働かない限り収入は途絶えるわけですから、こういう場合に対する対策が必要です。通常、
入院補償や病欠補償のある保険に加入している人が多いようです。
ITフリーランスエンジニアのエンジニア寿命対策
IT エンジニアの場合、エンジニアとしてやっていけるのは何歳まででしょうか。個人差はあると思いますが、プログラミング等の実務をこなせる期間は短いと言われています。
企業内エンジニアであれば、管理職への登用等で実務から管理へ衣替えができますが、フリーランスの場合は そうはいきません。このためにも、エンジニアとしてのピークが過ぎたらどうするかをキッチリと考えておかなければなりません。
スキルアップして、全体の取りまとめができるようになっておけば、管理者としての役職はありませんが、プロジェクト補佐のエンジニアにはなれると思います。
また独立して、ITエンジニアリング会社を設立することもできますし、フリーランスをグループ化して仕事の受け皿グループをつくり、その営業や管理をやることもできます。
要は早めに生涯設計をし、その準備を進めておく必要があると思います。
フリーランスエンジニアの退職後の準備
企業内エンジニアであれば、退職金をもらい、年金【国民年金(基礎年金)+厚生年金】を受給しながら余生を送ることになります。贅沢をしなければなんとか暮らしていけるレベルだと思います。
これに対してフリーランスは、退職金はありませんし、年金は国民年金(基礎年金)だけですから、これだけで暮らして行くの難しいと思います。
これを補完するために、「貯蓄」や「「国民年金基金」や「個人年金」の積み増しをしておく必要があると思います。
住宅ローンの完済はリタイアする前までに終わらせる
当たり前のことですが、リタイヤで仕事をしなくなった場合、退職金はなくて、年金も少ないわけですから、その前にローンの返済は終わらせておくことが肝心だと思います。
余裕のある時に貯蓄や投資をしておく
このように老後百合安定的に送るためには、早めに生涯設計をし、 将来に備えて生活をコントロールすべきだと思います。
余裕があれば、貯蓄や個人年金、あるいは不動産投資や資産運用投資をしておくのもいいのかもしれません。日本人は欧米人ほど投資をしませんが、「金持ちとうさん、貧乏父さん」にもあるように、投資を分散し収入の道を分散化しておくのもいいのかもしれません。フリーランスの方の不動産投資は1Rの新築マンションの賃貸投資が多いのですが、中には高級マンションの賃貸投資をやる方もいらっしゃいます。外国人のマンション投資は昔から結構あったのですが、最近では日本人も多くなっています。会社員より成功しているフリーランスの方々の投資が増えています。
あくまでも余裕があればの話です。くれぐれも借金してまで投資することは無いと思います。投資したから儲かるとは限りませんし、損することも多々ありますので、自己責任の範囲でおやりください。
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